気が付けば、アベノミクスが始まってからもう8年目に入ったのですね。
名目GDP、株価、企業収益、雇用などの面では、確実に経済の回復が見られているとはいえ、成長率は依然として非常に低いままで、生産性の伸びがないことが低成長の基本的な要因であるといってもいいでしょう。
しかも少子高齢化の中で労働も資本も拡大が望めない日本ですから、将来への期待感が弱く、消費も投資も一向に振るわない状況に陥っていますね。
デフレマインドで壊れた需要サイドを修復するため、 アベノミクスでは踏み込んだ財政金融政策を行い、それなりの成果を上げたとはいえ、いくら需要を刺激してみたところで、供給サイドがついてこなければ経済は順調な拡大を続けることはできません。
経済の成長というのは、需要と供給の両面がそろってはじめて健全な経済が成り立つわけで、残念ながら、現在の日本は生産性の伸びの低さが供給サイドの制約となっているのです。
ただでさえ人材が不足しているのですから、今後の日本を見据えると労働生産性を高めるような動きがとても必要となるわけですが、残念ながら日本企業の動きは非常に鈍く、先進国との差がどんどんと広がっていくという助教かにありますね。
少子高齢化のますます進んでいく日本に、輝かしい未来はやってくるのでしょうかね?