Web3というのは、パブリック型のブロックチェーンを基盤としたインターネットの概念でWebアプリの構造を根底から変えるもの。
中央集権的な管理組織を必要としない分散型インターネットを基盤とした技術やサービスで、2014年に暗号資産イーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッドによって作られました。
ピア・ツー・ピアのインタラクションが、ネットワークを介した新世代の商取引や社会の核となり、これまで情報や価値の流れを主に管理していた中央集権型プラットフォーム/サーバや、中央集約的な権限は利用されなくなるということから、GAFAからの支配から逃れられると評判でもあります。
ウィット・アンドリュースは「Web (1.0) の背後にあった考え方は「誰でも情報を発信できるようにする」であり、Web 2.0では「読み手が書き手にもなる」となり、さらにWeb3では、Webのユーザーすべてに自律的能力とコントロールする権利を付与しようとしています」と述べています。
簡単に表現するのであれば「分散型インターネットの時代」で、今のネット社会は、GoogleやAppleなどの巨大企業が権力を持っており、特定企業に個人情報が握られることによるプライバシーの問題やセキュリティのリスクがあります。
そんな5大企業 GAFAM (Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)により独占されている権力の個人分散を目指すものともいえ、 ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨で広く使われているブロックチェーン技術が、Web2.0 の問題を解決すると考えられています。
大きなメリットとして、セキュリティレベルが向上することが挙げられ、分散型ネットワークでは取引情報などが暗号化され、さらにそれが複数のユーザーで共有されるため、特定の企業やサーバーに情報が集約されるようなことになりません。
また国境の制限なくサービスを利用できるようになることも大きく、日本ではあまり感じることありませんが、中国ではグレート・ファイアウォールと呼ばれる検閲システムが存在し、政府によりGoogleやTwitter、YouTubeといったサイトへのアクセスが禁止されており、政府にマイナスとなる情報は規制されています。
しかしWeb3では機能しませんし、、誰でも自由に希望するサービスへのアクセスが可能となります。